技術サポート

FAQ

応用編

お客様からよくある質問をまとめました。
FAQを参照しても解決しない場合はお問い合わせください。

Q.301 – NCP(NanoCulture Plate)上で細胞は増殖しますか?
ほとんどの株化がん細胞は平面培養した場合と同等か少し遅い増殖速度で増殖します。
一方、正常細胞はスフェロイドを形成しますが、ほとんど増殖しない例が多いようです。
Q.302 – スフェロイドを回収するにはどのような方法がありますか?
トリプシンなどの細胞剥離液を使う必要はありません。
スフェロイドは培養面に強固に接着しているわけではありませんので、培地ごとピペッティングで遠心チューブに回収できます。
遠心は200 x g、5分程度で行ってスフェロイドを沈殿させてください。
細胞間接着の弱いルーズなスフェロイドはピペッティングの際に崩れ易いので、形態を保ったまま回収する場合には強くピペッティングしないでください。
Q.303 – 回収したスフェロイドを用いてRNAやタンパク質を解析したいのですが、どのようにサンプル調製をしたらよいですか?
スフェロイドを回収するプレートを氷上に置き、氷冷した培地を各ウェルに加えます。
それから、スフェロイドを培地ごとピペッティングにより遠心チューブに回収し、200 x g、5分間、冷却遠心して細胞を沈殿させてください。
この細胞ペレットについて、市販のキットでRNAやタンパク質を抽出して実験にお使いください。
Q.304 – お勧めの増殖アッセイ方法を教えてください。
スフェロイドをシングルセルに分散して細胞数を計測する方法が、最も基本的で確実な方法です。
ATP量の測定を利用した増殖アッセイ方法としては、プロメガ社のCellTiter-Gloアッセイキットを用いた方法を推奨しております。
参考:アプリケーションノート
Q.305 – MTTやWST-8を用いた増殖アッセイはできますか?
スフェロイドを分散してシングルセルにすることによりWSTを用いたアッセイが可能です。
WST-8は短時間ではスフェロイド内部まで浸透しませんので、スフェロイドのままの測定はできません。
Q.306 – プレートリーダーによる測定は可能ですか?
SBS規格に適合しているので、各種プレートリーダーに使えます。
Q.307 – 微分干渉顕微鏡で観察できますか?
NCPで培養したスフェロイドは、微分干渉顕微鏡での観察が可能です。
Q.308 – スフェロイドの個数をカウントする方法はありますか?
顕微鏡、コロニーカウンターあるいはハイコンテントスクリーニング装置などでウェル全体を明瞭に撮影することができれば、その画像からウェルあたりのスフェロイド数やサイズを解析することができます。
Q.309 – 薬剤感受性試験を行いたいのですが、化合物や因子を添加するタイミングはいつがいいですか?また、添加する際の注意事項を教えてください。
シングルセルが動いて接着し細胞塊(スフェロイド)を形成していく過程に効果のある化合物を調べる場合には、細胞の播種と同時に添加します。
一方、スフェロイドになってからの細胞への効果を調べる場合には、スフェロイド形成後3?4日に化合物を添加します。
スフェロイド形成後に因子や化合物を添加する際には、濃度の高い希釈液を準備して少量添加することをお勧めします。
目安としては、10倍濃度の薬剤を調製し、培養容積の1/10量の溶液を添加してください。
添加後はピペッティングするとスフェロイドが崩れたり分布が不均一になることがありますので、薬剤は自然に分散させてください。
Q.310 – NCPで細胞の継代培養はできますか?
可能です。スフェロイドを分散して新たなウェルに継代すると再びスフェロイドが形成されます。
また、分散せずにスフェロイドのまま培地だけ交換する継代もできますし、スフェロイドの状態で遠心チューブに回収して培地を交換し、新たなウェルへの継代もできます。
Q.311 – スフェロイドを免疫染色できますか?
NCP上でも、カルチャースライドに移してからでも染色できます。
洗浄操作中にスフェロイドが剥がれた場合には遠心チューブでの反応も可能ですが、細胞間接着の弱いルーズなスフェロイドは洗浄操作中に形態が崩れることがありますので、ご注意ください。
また、細胞間接着が強いスフェロイドの場合は、抗体が中心部まで反応しない場合もあります。
参考:アプリケーションノート
Q.312 – 蛍光染色したスフェロイドをNCP上で観察したいのですが、うまく焦点が合いません。どうしたら良いですか?
目的の抗体の他にDAPIでも染色し、青色蛍光フィルタでNCP上の細胞を探してピントを合わせると、観察が簡単です。
Q.313 – 遺伝子やsiRNAを導入できますか?
NCPへ播種する前の細胞やNCPへの細胞播種と同時に遺伝子やsiRNAを導入することができます。
スフェロイド形成後の遺伝子導入は弊社では検討していませんが、中心部の細胞まで遺伝子を到達させることが難しいかもしれません。
Q.314 – スフェロイドを分散してフローサイトメトリーはできますか?
スフェロイド専用分散液を用いてスフェロイドをシングルセルへ分散し、標識抗体を反応させてフローサイトメトリー装置で計測することができます。
Q.315 – スフェロイドの切片を作ることはできますか?
CMCやOTCコンパウンドを用いた凍結切片法やパラフィン包埋法により、スフェロイドの切片を作製できます。
Q.316 – 共培養はできますか?
可能です。蛍光色素で細胞種ごとに染め分け、形態観察しながら共培養することができます。